忍者ブログ
ボーカロイド創作サイト
 29 |  28 |  27 |  26 |  24 |  23 |  22 |  19 |  17 |  16 |  15 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2日ほど開けての更新になりました、カイリンです。


はじめての歌のある意味補完話となりました
兄さん視点で双子との夏のある日のお話。


ではでは続きからどうぞ




++++


 
ひまわりの花
 
 
 
「あ!!」
 
 
8月某日、夏真っ盛り。
 
暑さに挫けて家の中に篭りっきりのマスターに代わり
買い物にでかけた俺達が見たのは、どこまでも伸びそうな夏の花。
 
 
 
「・・・でかっ」
レンが言った言葉のとおり、本当に大きい。
向日葵(ひまわり)とはよく言ったもんだと思う
民家の一角にたくさん並んだ向日葵は皆揃って太陽のほうを向いて
しゃんと立っている。
 
「向日葵ってはじめて見たかも・・・」「え?そうなの?」「うん」
 
その姿を見つけて、一目散に走り寄ったリンによれば
どうやら向日葵を見るのははじめてらしい。
レンも興味深そうに向日葵を眺めている。
 
「・・・・・・俺も、はじめてかも」「本当?」「うん」
 
この夏日のなか買い物に行くのは億劫で
日が翳ってからじゃないと外に出なかったからだろうか
写真や絵で見た向日葵に、ちゃんと出会ったのは今日がはじめてかもしれない。
 
 
 
 
「ひまわりってさ」
 
 
リンに似合いそうだよね
 
 
 
「え?」
 
きょとんとしたリン、想いっきり嫌そうな顔のレン。
同じ顔なのに正反対の表情を浮かべた双子、それから彼らの背にした向日葵。
 
 
「うん、似合う」
 
 
 
ちょっと照れくさそうな顔をして、はにかんで笑うリン。
 
 
 
めーちゃんは花というか、太陽。
ミクは、百合。
ルカは、薔薇。
 
眩しいくらいのリンには、向日葵。
 
 
黄色い、いつだって真っ直ぐな君にきっと似合う。
 
 
 
 
 
それは
 
 
とんでもなく
 
 
それは
 
 
俺にとって
 
 
 
あってはいけないことなのに
 
 
 
〝そうか?〟
 
〝え?〟
 
〝妹であり、ライバルでもある・・・それがお前たちだろ?〟
同時に異性でもある、あたりまえのことだけど
 
〝でも!!〟
〝俺には妹だって自分に言い聞かせているように思えたけど?〟
 
 
でも
 
 
 
きづいたら、ごまかせない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「・・・いつか」
 
 
眩しいんじゃなくて
 
隣に立てるようになったとき
 
 
 
 
君に何よりも似合う花を贈ろう。
 
 
 
 
何よりも君が輝く季節と共に
 
 
 
 
 
 
「・・・・けっ!!!」
 
 
目下のライバルは
 
 
「・・・・・・うん」
 
 
この、黄色い弟、かな?





++++

あとがきもどき

兄さん、少しはかっこよくなったかな?


私信

おまたせしました、続きましたよw

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[11/19 やまと中尉]
[09/08 やまと中尉]
[09/06 灯澄]
[09/06 やまと中尉]
[08/22 灯澄]
最新記事
(07/20)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
灯澄
性別:
非公開
職業:
フリーター
バーコード
ブログ内検索
最古記事
P R
カウンター
アクセス解析
Copyright ©  arcus  All Rights Reserved.
* Material / Template by tsukika忍者ブログ [PR]