忍者ブログ
ボーカロイド創作サイト
 76 |  75 |  74 |  73 |  72 |  71 |  70 |  69 |  68 |  67 |  66 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



おまたせいたしました!!


やまちゃんよりリクエストの「カイリン」でございます・・・・



こんな感じでいかがでしょうか?

管理人なりの


ロマンチックといえる内容になっているかは、読者の皆様しだいですが・・・
自分なりにがんばってみました!!


今回から年齢指定モノはカテゴリわけしてございます。
続きからどうぞ・・・・




++++



鏡ノ森 ~カミヤシロ~

 

鏡ノ森―

身近に感じていても、里人の近づかない森の奥
誰が建てたのかもわからないが、そこには古い寂れた神社がある。


世間的に見ても、それなりに格式のあるものではあるのだろうが
森を切り開いて作られたらしくこじんまりとしている。


今では奉られた神の名さえ誰も知らない。
たまに迷い込んだ外の村人や旅の者がそこを発見しては参拝し
里人に神の名を尋ねるが、誰も、里長や先生ですらも首をかしげるそこは
いつのまにか、鬼の建てた社として実しやかにささやかれるようになった。


そもそも、森の中にある時点で里人が近づけるはずもなく
先生でさえも近づかないのに、迷い人がいうにはそれなりに整えられているらしいその社だが
実を言うと鬼も滅多なことでは近寄らず、いるのは双子の金糸雀のみ。


自然と、そこは

そう信心深い方でもないカイトと、金糸雀の片割れ―リンが
示しあわずとも出会い、逢瀬を重ねるにはうってつけの場所だった。

 

 


―ク、チュ


「・・んっ、・・・ふ・・・っく」


神社の本殿の裏、僅かな光も差し込まないその場所で
互いの姿を見かけるなり自然と近寄り、求め合うようになったのはいつからだろう。


「・・・~―あっ!!、う・・」

舌と舌を絡めあい、華奢で優美な線を描く顎を唾液が伝い
金色の髪についた簪の鈴がもどかしげに、彼女の体に合わせて揺れる。

 

おざなりに羽織っていた羽織を落とされ
着流し状態だった着物も、いとも簡単に縋り付いてきた白い手に乱され
口付けから逃れたその口で痕を残す。

女の力でいとも簡単に乱れてしまう男物とは違って
女物の何と面倒で複雑なことか、
やけに多い装飾品の数々が鬱陶しい。

何とか襦袢だけにした時には、もうこっちは殆ど脱がされ
戯れに吸い付かれる痕がそこら中に咲いている。


顔は上気し、目は潤み、僅かに見える胸元も赤い
首筋を指でなぞり上げれば、それだけで甘い声が上がった。


膝の上で息を荒くして、潤んだ空がこちらを睨む。
何も言わずともわかるだろうと言いたげに、
少しだけ拗ねた口の隙間から舌をねじ込めば
応えながらも抗議するかのように肩に爪が立てられる。

帯に手を置かれたところで、少しだけ固まる姿が
愛らしく、無性にいとおしい。
どうにも女に成りきれないでいるのが彼女らしい。
そもそも、女になるには少しばかり早いのは確かだが。


帯の結び目に指をかけて、ゆっくりと引けば
きつく締めてあったそれは簡単に解けた。

 

 

 


「・・・、っつ・・・、ひっ、んっく」


日暮れの空のごとく、白が赤へと変わっていく。
普段空に喩えられる瞳も今は赤い。

やわらかくて小さな体躯の癖に、自分を受け止める
女には成りきれないのに、体ばかりはまさに女だ。

 

「あっ、っは・・・んっ・・・ひっっ」


そういえば、神社(ここ)は彼女が使えるべき主。
鬼神を奉っているものらしい・・・

ここで会うようになってから、誇らしげに彼女は胸を張り
手本を示すかのように丁寧に参拝してから
神を称える祝詞を謡い、神楽を舞った。

 

 


そんな場所で、何をしているかと問われればそこまでだし
先生に見つかりでもしたら何を言われるかわかったものじゃないが

いくら世間一般からしてみれば、咎められる様なことをしているつもりはないのだ。

 


己も、彼女も鬼の血を引くもの。

人の世の常識など知ったことではないし。

 

 

何より


想いを交わすのに

他人の意見など聞く必要も、つもりもない。

 

 

自分達は自分達なりに

 

 

自分達だけの

 

想いを交わしていればいいのだから・・・




End



+++


やまちゃん、お待たせしました。

リクエストの「カイリンで幻想的でろまんちっくにえろちっく話」

です・・・


いかがでしたでしょうか?管理人なりのロマンチックでエロい話です。
幻想的はパラレルでクリア、ということで・・・・

(遠い目


気に入らなければ勿論返品OKで、書き直させていただきます。

もし気に入っていただけたらお持ちかえりくだいませ・・・


ではでは
 

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
すてきです
 おお、これはまたお上品なエロス!いいですね、雰囲気があって。
 自分だけかもしれないけど時代劇の影響なのか神社の裏って男女の密会場所というイメージがあって、やはりうす暗いしなにより神社だけに神様が守ってくれる(=誰にも邪魔されずイチャつける)って気がします。
 なのでこれは是非リクエストせねばッ!!と思いさせて頂いた次第です。
 しかしながら「もっと細部をこと細かく書いてくれ~!ハァハァ」とか思ってしまったのですが、そう思うのは男のさがというやつなのであまりお気になさらずに(笑) これはこれで官能的かつ全年齢向けでいいと思います。書いていただいて有難う御座います!^^
やまと中尉 URL 2010/11/19(Fri)10:34:05 編集
Re:すてきです
こんにちは!!
喜んでいただいたようで、コメントありがとうございます!!
神社ということで、レンリンの主であり
森の主でもある鬼神が奉られている森の神社を場所に選んでみました。
後から、主に何を言われるかわかったもんじゃないですが・・・
本編とは違う番外編でのお話ということで、考えてみました。

雰囲気を醸し出す事をメインにおいた結果
あんまり描写細かくするのも何かなと思ったんですが・・・
もっと濃厚な内容の方がお好みということでw
もしかしたら濃厚Verを書くかもしれません(笑)

ではでは、コメントありがとうございました!!
灯澄   2010/11/19 15:53
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[11/19 やまと中尉]
[09/08 やまと中尉]
[09/06 灯澄]
[09/06 やまと中尉]
[08/22 灯澄]
最新記事
(07/20)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
灯澄
性別:
非公開
職業:
フリーター
バーコード
ブログ内検索
最古記事
P R
カウンター
アクセス解析
Copyright ©  arcus  All Rights Reserved.
* Material / Template by tsukika忍者ブログ [PR]