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連続更新ですぜ!!
さっちゃんより承りました、1000Hitリクエストです。
秋の話ということで・・・ありきたりな上に短い話ですが
鏡音家のある日を切り取ってみました。
ではでは続きからどうぞ
とにかく暑くて、どうしようもなかった夏が過ぎ
中々涼しくならないうちに
あっという間に寒波が流れ込んで寒くなった日曜日。
大量の芋が、我が家にやってきた。
黄色い双子と黄色いおやつ
「・・・何だコレ」「お芋、だねぇ」
お隣さんからおすそ分けされた芋は、ダンボールの五分の一くらい。
でも結構ひとつひとつが大きくて、三人で食べきれる量じゃないような・・・
「どうやって食べるんだよ、コレ」「蒸かしたり、後は焼いたりとかね」
「焼き芋?」「そうそう」
マスターは懐かしそうに1つ芋を持って。
「昔ね、毎年秋になると庭で焼き芋したんだ」
焼き芋、知識としては知ってるけど食べたことはなくて
興味深そうに聞いている私達を見て、マスターは
「食べてみる?」って言って、ちょっとだけ得意げに笑った。
+++
「まいどあり~」
いつも行っている近くのスーパーの前で
毎週金曜日にやってくる小さな屋台。
全体的に草臥れたおじさんから受け取った焼き芋は
暖かい通り越してかなり熱かった。
「ん」「ありがと」
レンが芋を半分に割れば、綺麗な黄色い中身が見えた。
「「あっつ!!!?」」
おそるおそるかじったら、やっぱり熱くて。
2人顔を見合わせて笑った。
「熱いね」「熱すぎだって」
「ねぇ、レン」「ん?」
「マスターに買って帰ろうか」
「でも、ウチに山ほどあるぜ?」
「焼き芋は特別なんだよ、きっと」
だから買って帰ろう?
ちょっと懐かしそうに笑った笑顔が、とても綺麗だったから。
End
あとがき
・・・お待たせしてすみませんでした。
気に入っていただけたら嬉しいです。