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どーも、何だかんだいいつつボカロ更新してる管理人です。

やっぱボカロすきなんだなぁとしみじみと思いつつ。
今現在頭をほとんど占めてるのは別物なわけですが・・・・

 

色々考えてみたんですが、
あそこまでカオスなのをここでみせるのってどうなんだ。
と考えあぐねている最中です。


クロスオーバーにもほどがあるし・夢もどきだし・BLだし・・・

前からちょっと考えてはいたのですが、別館作ろうか・・・
ベーコンレタスって。NL以上に人を選ぶし苦手な人も多いと思うんだ。
ブログだと完全に別にわけられないので・・・

レタスとそのひたすら趣味にはしったものをメインとした
別館、がんばろうかな・・・

それはさておき、今回もボカロですよ。
今回は管理人、多分はじめてまともにプロットらしきものを書いてみました。
いつもその場のノリと勢いでざ~っと書いてしまうからな・・・
長編無理だといったのはそういうのからだったのですが。
文章書いてる身としては書いてみたいんです、長編。

ってことで肩慣らしてきな意味で・・・・


今回のネタを説明しますと


・ボカロ年齢逆転

・カイ→リン

・現代パロ


です。


気になるからは続きからどうぞ~

 

 

 

 

 


 




設定

年齢

リン:23 レン:20 ミク:20 ルカ:16 カイト:14 メイコ:14

リンは歌手で、レン・ミクは大学生。
ルカは高校生でカイ・メイは中学生。


リンレンメイコ三兄弟とミクルカカイト三兄弟。
親同士が仲がよいので幼馴染の関係です。

 

 


++++

 

 

 

 

 

カイトのクラスのHRはそう長いほうじゃない。
いつも決まった文句に決まった流れ、決まった連絡。
30分もない、いつもだったら耐えられる時間。


ただ、今日は早く帰りたかっただけで。
イライラと時計と担任の顔を見比べて鞄を握り締める。
終わったら即効で飛び出る用意は万端だ。

 

 

「じゃあ、今日はここまで」

 


最後の挨拶すらも面倒くさい。

 

 

 


とある思春期少年の日常

 

 


カイトの教室は昇降口の目と鼻の先にある。
走っていけば5分もかからない。

全速力で走って靴を履き替えて校舎の外へ。
一番乗りで校門を越えたら後は家まで一直線。

 

 

何としても早く家へ帰りたかった。

 

帰り道の途中にあるレコード屋から聞こえる聞きなれた声。
耳にスッと入る伸びやかな歌声。

いつもなら立ち止まってでも聞いていくけど、
今日はそんな暇はない。


それに帰ったら本物が聞ける。

 

 

どこに行っても流れている音楽、その歌い手。


〝鏡音リン〟はオレの幼馴染だ。

 

 

 

+++

 

 

 

走り疲れて重い扉を開けると、笑い声が聞こえた。


荒い息を整えて靴を放り投げて、いざ向かうは家のリビング。
大きな音をたてて煩い心臓をそのままにして、そっと戸を開ける。

 

そこでは、緑のツインテールと大きな白いリボンが楽しげに話しこんでいた。

 

 

 


「あら?早かったのね?」


ツインテールがオレに気づいてこっちを向く。
何でおまえがいるんだこの野郎。


「・・・なんで居るんだよ」
「今日大学ないんだもの」

 

 

嘘付け、サボったんだろ。

 

「誰もいないかと思ったら、ミクがいたから助かったわ」


白いリボンでゆるく長い金髪を束ねた彼女が笑う。

 

誰もいないだろうから急いで帰ってきたのに、これじゃ台無しだ。

 

「久しぶりだね、かーくん」

「・・・・うん」

 


テレビの中の人間がオレに向かって笑いかけている。
昔から綺麗な人だったけど、ますます綺麗になった。

 

「だいぶ背も伸びたんじゃないの?」

「まーだまだ、チビカイトのまんま」


背の順、前から数えたほうが早いんだから。


ミクがそう言ってオレをからかうのはいつもの事だけど、
ムッとしてしまうのは仕方ない。

ムカつくのは当たり前だし、この人の前では尚更だ。

 

「今のうちよ」

レンだってこのくらいの頃は私よりちっさかったんだから。

 


憧れの人のそんな一言で、機嫌が直る自分が単純に思えて、
嬉しいのに顔は歪んだまま戻らない。


「高校に上がった途端、あっという間に抜かされちゃった」

「・・・・そういえばそうね、アイツチビだったのに」

「今のうちに姉の威厳示しとかないと、生意気になるよ?」


笑いながら、軽い調子で話はポンポン進む。
女という奴のこういう調子はよくわからない。


ミクが居た時点でオレの今日の予定はガタ崩れ。
どうせ、そうして盛り上がっているところに、
入っていけるわけはないのだから。

オレはそのままリビングを出ようと後ろを向いた。

 

 

「ケーキあるからね」


後ろ姿に飛んできた憧れの人の声。


ケーキで機嫌が取れるとでも思っているのだろうか?
でもケーキと言われて、成長期の腹の虫が疼かないはずもなく。

 

「・・・荷物おいてくる」


結局、彼女に子ども扱いされても仕方ない程度に、
オレはまだまだ子どもなのだ。

 

 


+++

 


美味しそうなミルフィーユと、ダージリンの紅茶。

六人掛けのテーブルの、向かい合わせで座っている女二人の、
片方の隣のとなりの席へ腰掛、甘いケーキをじっくり味わう。

 


そんなオレを見て最初は微笑んでいたけれど、
やがて興味の対象は別のものに移り変わる。


ケーキで少し気分が上向きになったおかげで、
割り込む元気も沸いてきた。

一つ飛ばしで隣に座る、姉の顔色を伺いながら、
何とか入っていける話題はないか耳を澄ます。

三人居て一人が仲間はずれになるのはお決まりだけど、
隙さえあれば入り込んでやる。

独り占めされてたまるか。

 

今のお題は彼女の妹の話題らしい。

 

「最近めーが色気づいてきてね」

「そういう年頃だからね」

 

色気づいた・・・?
全然昔と変わらないだろう、アイツ。

殴ってくるし、スカートだろうが気にしないし。

 


「部屋にファッション雑誌が山積みなの!!」

おかげで掃除が大変なのよ、捨てたくないって言うし・・・

「わかるわかる」

 

オレも漫画雑誌山積みだ。

 


「こそこそ化粧の練習してたりするんだけど・・・」
口出してもいいと思う?


「う~ん・・・」

めーちゃんの場合は放っといた方がいい気がする。


「負けず嫌いだからなぁ」

「でも可愛いじゃない、ルカなんていつのまにか私より上手くなってたんだよ」

「ルカなら聞いてきたりしたけど?」「うっそ!!?」

 


・・・・・そういう話題には入れない。

 

 

 

+++

 

結局、彼女が帰るまでにオレの努力は報われなかった。

 

 

「あ、そろそろ帰らないと」


「レンなんて放っといても大丈夫よ」
「めーはどーすんの」

それに今日は外に皆で食べに行くんだから。


「えぇ~!!いいなぁ~」

「予約してあるから遅れたらまずいし」

 

あっという間にコートを羽織り、携帯を持つ。
そんな彼女をミクが何だかんだと引き止めていた。

 


「はいはい、また埋め合わせはするから」


「本当?」


「めーとルカも連れて買い物とかどう?」

めーに色々見立ててやってよ。


「まかせて!!」


何も言えないまま、彼女は玄関で靴をはいていた。

 

「じゃぁね、かーくん!!」

心配しなくても背はのびるから気楽にね。

 

最後のさいごで、そう声をかけて彼女は帰っていった。

 

 

+++

 

 

外に出て見送りしていたミクが、戻ってくるなり。

 

 

「ヘタレ」


「はぁ!?」

 

「滅多に会えないのに、あぁ勿体無い!!」

自分から話題も作れない何て駄目ダメ。


「アンタ論外よ論外!!」
「口を挟む隙間すら与えなかったのは誰だ!!!」

 

戻ってくるなりいきなり何だっていうんだ、この緑頭は。
論外も何もそっちの所為だろ!!!

 

「そんなんじゃ、リン姉どころか彼女なんてできないわよ?」
「余計なお世話だ!!!」

 

このツインテールは人を逆なでするのが生きがいなのか?
いちいち相手してるのもバカらしい。

 

 

 

「ま、九個差じゃ男だなんて見てくれないわね」

 


「わかんないだろ!!!」

そんくらいの年の差の夫婦なんていくらでもいる!!!

 

聞き捨てならないことを言われちゃ無視出来ない。

 


「じゃ、がんばなさい」

あのシスコン鉄壁男を超えてリン姉を私の妹にしてちょうだいな。

 


「期待してるわ」

 

 


言うだけいって去って行く、緑のツインテールを後ろから睨みつける。

いつものことながら、わけがわからん!!!

 

 

 

オレだって、あと三年もあればお前だってあの人だって見下ろせるようになる。


何度も何度も想像して、その度に虚しくなった彼女の隣で笑う自分。

 

 


「言われなくたって、諦めてたまるか!!!」

 


ずっと、ずっと、思ってる。

 

ずっと、ずっと、好きでたまらないのだから。

 



 

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