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あけましておめでとうございます!!!

管理人の灯澄です。


昨年はブログをはじめたはいいものの、半年ほどの間に二転三転
落ち着きのないサイトで申し訳なく思っております。

今年は少しでも落ち着きのあるサイトを目指しますので
皆様お付き合いいただけると嬉しいです。


新年はじめての小説はノーマルサイド・・・普段はあまり見えないレンマスの話です。

カイリンとは違う、かわいらしい組み合わせでございます。



ではでは、どうぞ今年もよろしくお願いします。

つづきからお楽しみくださいませ。




+++




とある黄色い弟の呟き
~新年編~



新年、といったって正直あまり実感があるわけじゃなかった。


体内時計が刻む時間と日にち、それが変わる日。
町中が光で華やいだかと思ったら、一気に和風の飾りつけ。
人が増えていく街。

ちょっと焦った顔で暦を数えるマスター。
げんなりした顔で電話をする宵耶さん。
忙しそうで、いつもバタバタしたリンとカイ兄。
それから珍しくメイ姉の酒に付き合うルカ姉。
落ち着かないミク姉は、クリスマスが過ぎたら落ち込んでた。
夜琉さんや蓮華さん、誠吾さんは楽しげで
ひとりだけいつも通りの暁さん。


なんとなく聞いてみたら、暁さんは「のんびりできる日だと思うよ」って
よく解らない答えをくれた。

 

 


「「「「「あけましておめでとうございます」」」」」

いつもより少しだけ遅い朝、テーブルに並んだちょっとだけ豪勢な朝ごはん。
昨日作ってたおせちはどこにいったんだろう?


「今日、昼から向こうにいくからな」

宵耶さんがそう言って、お味噌汁を飲んでいた。
その隣でカイ兄が「わかってます」と言いながら箸を置く。


「午前中でかけても構わないですよね?」
「おう」

一応確認を取ったらしいカイ兄の服装は、いつもより少しだけこじゃれている。
隣のリンを横目でみたら、案の定いつもより少しだけ大人っぽかった。

 


朝ごはんが終わって早々に、2人はでかけていった。
新年早々、リンに服を見立てるつもりらしい・・・

あの青いのはリンを着飾ることが楽しいようだ。

 

そんな2人を見送った宵耶さんも、ちらりと時計をみてからすぐに出かけてしまった。


「ショウくんも?」「さきに向こう行ってる」「ええ?」
「向こうで色々用意してくれてるみたいだし、その手伝いもかねて」

蓮華だけじゃ大変だろうし・・・


確かに。

10人は超える大所帯のごちそうを作るのは大変だろう。
あの家でまともに料理できるのって蓮華さんだけだし
家でも、できるのって青いのとリンだし、
宵耶さんはまぁまぁ、オレやマスターはからっきし。
この3人で、まだ手伝いになるのはこの人だけだ。

マスターもそれはわかってるみたいだけど、ちょっとだけ寂しそう。
そんな従姉を見て、彼は頭を軽くたたいた。

 

着こんでもこもこになった格好で出て行った宵耶さんは
「一人身はさびしいな、いいかげん」
と、ひそかに呟いていた。

 

 

「皆いっちゃったねぇ」「・・・うん」

「色々しようと思ってたのに」「うん」

「カードとかゲームとか、カラオケとか」「・・・そっか」

「2人じゃつまんないよね?」


そう首をかしげるマスターは、残念そうに人生ゲームを見つめていた。

 

 

 


2人、そうふたりきり。


滅多にない。

 

 


いつだって、他に誰か居るのに、今日に限って2人きり。

 

 

 

 


「・・・・・・どうしろっていうんだよ」

 

嬉しいけどね、嬉しいけどさ

 

 

 

ゲームするか?


でも2人でして楽しいのって対戦ゲームしかなくね?
確か前にやったけどマスター下手だったろ?

 

でかける?


この寒空の下、人見知りのマスターを?

 

 

 

2人でできること、リンじゃなくて、マスターとできること・・・・

 

 

 


「レン君?」


「!!?」

 

肩をいきなり叩かれて少しだけ体が跳ねる。

「な、なに?」

 

「うた、うたう?」

 

いつも自信なさげな彼女らしくない、少しだけ得意げな笑顔。


「うた?」

「うん、いつもはショウ君にまかせっきりだけど私もマスターだもん」


たまにはマスターらしく、最初から最後まで教えてあげる。

「それでみんなを驚かせちゃおうよ?」


なにがいいかな?やっぱお正月の曲がいいかな?
みんなをビックリさせるなら新曲かなぁ?


1人張り切って、スタジオへ歩いていくマスターは
どうやら置いていかれたことが不満らしい。

1人きりより、皆でわいわいする方が好きな彼女らしいけど・・・

 

 

今年こそ、意識してもらえないだろうか。

 

 


そう、1人だけ先に行ってしまったリンと青いのみたいに。

 


 

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